2010年7月17日土曜日

タブーに挑戦!?

先月だったか、大手流通グループのイオンが、「お葬式・戒名」の標準金額一覧表みたいなものを発表して、ずいぶん話題になりましたね。
今まで、お布施や戒名料などは、「檀家はご先祖を人質に取られている」のだから、高いと思いつつも、お寺の言いなりに支払っていたと思います。
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でも、それを一覧表みたいなものを作って勝手に標準化し、お寺から請求された金額を、高いか安いか判断する材料を消費者に提供したイオングループは、日本の伝統文化のタブーに真っ向から挑戦したようなものだと思います。

私は以前、縁有って禅寺で長期間修行する機会がありましたが、その禅寺の老僧は「戒名料なんて、どうやっても正当な説明が出来ないものを、お前らが住職になったときには、檀家に請求するんじゃないぞ!」と、事あるごとに若い修行僧に言い聞かせてきました。
もともと、仏弟子となり、師匠から戒律を授かったためにいただくのが「戒名」です。それに格付けをして、ランクによって料金が違ってくるっていうんですから、戒名料というのはどう考えても仏教の教義と著しく乖離していると思います。

最近は、権威のあるもの・伝統的なもの・象徴的なものに対する非難や解説が、だいぶオープンに行われていると思います。もう、タブーとして誰も口に出したがらないものなど、現代の社会には無くなりつつあるのかもしれません。

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